板倉構法の特徴
木材をふんだんに使用した家
主に使用する国産木材は一般の木造住宅の2〜3倍です。しかし「板倉構法」は落とし込んだ厚板自体を内装として仕上げることができるので、大工職人の下地工事や、左官職人の内装工事を大幅に省略することができ、コストダウンが可能です。もちろんクロスや珪藻土の壁などの用途にあった施工も可能で、部屋の模様替えをする場合にも30mmの杉厚板が下地となる為、それにプラスターボードをビス止めするだけで下地をつくることができます。
金額は?
無駄のない納得価格
構造、内装に国産の乾燥木材を大量に使用するため「ローコスト住宅」にはなりませんが、木材の産地一括直仕入れ、構造材の高度プレカット加工による工期の短縮、板倉構法による内装工事の省略などで、坪単価50万円〜 (床面積
40坪)を実現しました。
※ 表示坪単価はあくまでも目安になります。 詳しくはお尋ねください。
基本構造
地震に強い
国土交通大臣から地震の揺れに対する壁の強度を表す「壁倍率」が、最大で基準値の2.2倍という評価を得ています。それ以上に「杉」には粘り強い性質があり、木が本来持つ復元性もあるため長い地震の揺れにも効果的に耐震性能を発揮します。
防火構造
板倉構法の壁は「防火構造」の認定を国土交通省から得ています。準防火地域内の2階建て以下、法22条区域の3階建て以下の木造住宅で延焼の恐れのある部分の外壁を板倉構法で設計・施工することができます。板倉構法の防火構造仕様にすることで、外壁の仕上げにも木材を使用できます。
調湿機能
小児喘息は、原因の5件に1件が住宅の湿気とカビによるものだと言われています。四季に合わせて木の壁は呼吸するため、室内の温度・湿度の変化が外気と比べ小さく結露などカビの原因を抑えます。湿気の多い梅雨の時期でも床はサラサラです。シックハウス症候群をはじめ、不良な住環境をつくりません。
断熱性能
「木材の熱伝導率を1」と数値化すると「水は2」「コンクリート9」「鉄は210」となります。鉄は木材に比べ210倍も熱を早く伝えます。木材は熱を伝えにくいため、夏は涼しく、冬は暖かくすぐれた断熱性が期待できます。
開放的なひとまわり大きなスペース
板倉構法ではこの落とし込んだ厚さ30mmの杉板がそのまま化粧材(内装)として仕上げることができるので、和室の真壁の様になり従来の内装と比べ余分な空間がない分広く部屋を使う事ができます。
施工の流れ
設計から施工まで全て行います。 そのため、時間的、費用的に余計な手間が省けコストダウンがはかれます。 施工主様との信頼性を大切にしながら完成を目指していきます。
基礎工事STEP.1
基礎は土地と建物をつなぐ重要な部分です。 基礎を家を建てた後に手直しする事は予算的にも、時間的にも難しくなってきます。
この先長く何十年もその家に住むことを考え、頑丈で信頼できるしっかりとした基礎をつくっていきます。
土台敷き工事STEP.2
土台は、120mm角のヒノキを使用。 腐りにくく、虫害を防止します。
建て方工事STEP.3
柱を立て、その柱と梁の溝に添って厚さ30mmの杉板を落とし込んでいきます。 構造材がそのまま内装・化粧材となり無垢材の空間が出来上がってきます。
野地板STEP.4
120mm角垂木の上に30mmの野地板を貼り、その上に45mm角の垂木、12mm野地板を貼り通気層をつくり空気を循環させます。 30mm野地板はそのまま内側を内装・化粧材として使用できます。
軒先STEP.5
軒先にもうけたスリットから、軒裏に外のきれいな空気を取り込みます。
屋根STEP.6
野地板の上に瓦を乗せて屋根の完成です。 棟の換気ユニットが熱くなった空気を放出します。
床STEP.7
2階の床施工です。 梁の上に30mm杉板を貼り、その上に45mm角の根太を敷き詰め電気配線を施しその上に30mmの杉板を貼り完成です。 梁上に貼った30mm杉板が火打梁になり建物を頑丈にします。
壁STEP.8
板裏の見えないところに耐震補強を施します。